福島県産木材で「校章ピンバッジ」製作 震災休校の5校知って

 
ふたば未来学園高の生徒が製作を進めている双葉郡各校のピンバッジ。県産木材に(左から)浪江・浪江津島校、双葉、双葉翔陽、富岡、ふたば未来学園の校章がデザインされている

 ふたば未来学園高(広野町)の3年生3人は、東京電力福島第1原発事故の影響で休校になった双葉、浪江、浪江津島校、富岡、双葉翔陽の県立高5校のことを伝え、震災と原発事故の風化を防ごうと、校章や校名をあしらったピンバッジと鉛筆を製作している。

 製作しているのは、ふたば未来学園高のスペシャリスト系列で商業を学ぶ佐藤舞さん、秦佳乃さん、戸田麻奈未さん。4月に双葉高や浪江高などを見学、被災の実態を知ったのがきっかけになった。

 5月には、県産木材で割り箸や鉛筆などを製造するいわき市の磐城高箸を視察。身近な物を通して、多くの人に休校のことを知ってもらおうと、同社で製造のノウハウがあるピンバッジと鉛筆の製作を決めた。

 ピンバッジ、鉛筆とも県産木材を活用。ピンバッジのデザインには休校となった5校に加え、5校を引き継ぐ形で開校したふたば未来学園の校章を採用した。浪江と浪江津島は同じ校章のため、ピンバッジは5種類。鉛筆には各校名の焼き印が押されている。

 3人は20日、磐城高箸を訪問し、加工の過程でスギから出るヤニを洗い落とす作業や焼き印押しに取り組んだ。3人は「卒業生はもちろん、同年代の若者や子どもたちに使ってもらうことで、休校のことを知ってもらうきっかけになれば」と思いを語った。

 商品名や料金などは検討中。10月1日から、楢葉町の道の駅ならはで販売する予定。磐城高箸のホームページからも購入できる。