「客足戻るには時間」 県独自対策終了、休業や時短続ける店も

 
来店客にビールを提供する足立さん(右)=21日午後8時10分ごろ、会津若松市の會津バル

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う県の独自対策が福島、郡山、いわきの3市を除く56市町村で終了した。21日は営業時間短縮などを続けてきた居酒屋などで通常営業に戻る店があったが、休業や営業時間短縮を続ける店も。感染再拡大の不安も拭えぬ中、店主らからは「客足が戻るには時間がかかる」とため息も漏れた。

 「すぐにはお客さまが戻ってこないと覚悟している」。21日、約1カ月半ぶりに夜の営業を再開した会津若松市のスペイン料理店「會津バル」の店長足立浩二さん(39)は不安交じりで店に立った。

 県の独自対策の解除に伴い、店の営業時間は午後6~10時となったが、客足はぽつり。感染対策を講じて客の不安を解消するよう努力するが「もうコロナが日常になっていて、客足が戻るのはしばらくかかるのでは」と考えている。

 市役所周辺の繁華街も対策期間中と変わらず人影が少ないまま。21日も「30日まで休業します」という張り紙が店頭に張られたままの店も少なくない。足立さんはテークアウトなどにも力を入れていくといい「前を向いてできることに取り組むしかない」と話した。

 白河市の飲食店「やき鳥婆―Bar」。店主の安田秀子さん(61)は「感染者の減少傾向が見られる中、ようやく解除されてほっとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた。ただ「油断はできない。解除して感染者数が増えては元も子もない」と気を引き締める。来店した白河市の男性(65)は「本当に待ち遠しかった。これからはあまり時間を気にせず、ゆっくり酒を味わいたい」とグラスを手にした。

 21日には県の要請に応じた飲食店に支払う時短協力金の申請受け付けも始まった。伊達市保原町の「飲み食い処 天狗」も時短営業を続けてきた店の一つ。沢園忍社長(56)は「ワクチン接種もまだまだなので、客入りはすぐに戻らないと思う。客入り次第では早めに閉める場合もある」と厳しい状況を話す。協力金については「ありがたいが、協力金だけで店はやっていけない。早くお客さんが戻る環境になってほしい」と話した。