スケボー文化普及を 公認イントラさん意欲 喜多方に競技場整備

 
「スクールや体験会を開催して、スケートボードの楽しさを発信していきたい」と意気込む手代木さん

 東京五輪で日本勢の活躍が目立ったスケートボード競技。喜多方市の会社員手代木義章さん(42)は県内で3人しかいない日本スケートボード協会公認インストラクターだ。今月4日には、同市に手代木さんらが準備を進めてきた室内競技場がオープン。手代木さんは「スケートボードができる環境が整ってきた。ここで楽しさを感じて世界に羽ばたく選手が出てきてほしい」と話す。

 手代木さんは20代前半に上京し住んだ場所はスケートボードが盛んな東京都大田区。「多くのスケーターがいた。自由に技を決めて気持ち良さそうだった」と競技に興味を持った。

 学生時代にスノーボードをしていたが、スケートボードは初めての経験だった。「喜多方では滑る場所がなかった。せっかくだから滑ってみたらはまった」。仕事以外の時間はスケートボードに費やし、技を磨いた。

 プレーヤーだけではなく、初心者向けのスクールの講師を務め、競技の普及にも力を入れる中、家庭の事情で2012年に地元の喜多方に戻った。スケートボードを続けようと思ったが、競技をする場所がなかった。「東京で盛んなスポーツがここではできない。寂しかった」と振り返る。

 そんな中、手代木さんは競技の普及と練習場の整備を進めるため、16年に仲間たちと喜多方ストリートカルチャー協議会(現会津ストリートカルチャー協議会)を設立。関東から有名選手を呼び、市内でイベントを開いたり、市に練習場所の確保を訴えるなど取り組みを進めた。今年7月ごろには、喜多方市塩川町にある店舗の敷地の一部を「練習場にしないか」と、店を経営する「アコーデオン」から相談を受けた。手代木さんは「風が吹いてきた。これは逃せない」と、運営と管理を申し出た。

 「みんなで作り上げるスポーツパーク」をテーマに企業からの協力も受けながら、地元のスケーターらと一緒に廃材を活用して仕掛けを作った。「ようやくここまで来ることができた」と手代木さん。「スクールや体験会を開き、スケートボードの楽しさを発信していきたい」と意欲を語る。