冷水系調査「珍しい生物展示に挑戦」 アクアマリンの松崎さん

 
講演する松崎さん(右)と日比野さん

 アクアマリンふくしまは、いわき市小名浜の同館で北海道の知床半島周辺にすむ海の生き物を展示している。同館で冷水系生物の調査を担当する松崎浩二さん(47)は「冷たい海の生き物は小さくてかわいい種類が多くいる。日本ではアクアマリンでしか見られない珍しい生物の展示にも挑戦している」と話す。

 知床半島周辺の海域では、同館の調査でラウスツノナガモエビ、モユククサウオなど12種類の新種や日本初記録種が発見されている。新種の深海魚などの発見に携わった松崎さんは、「知床半島の羅臼沖は表面海水温が5度以下の期間が半年ある。海洋深層水が周年使用でき、水族館に協力してくれる漁師がいるため、珍しい生物が集められる」と調査環境の良さを語る。

 また、オトヒメコンニャクウオとハゴロモコンニャクウオは同じ種類と考えられていたが、同館の調査で色彩や生息水深などの違いから近縁種と判断された深海魚だ。松崎さんは「新種などを見つけるには、これまでに見つかった生物と似た生物を詳しく調べることも大切だ」と述べ、研究への意欲を燃やしている。

 松崎さんは、オンラインで開かれた同館の「アクアマリン・アカデミートーク」で北の海の生物の魅力を伝えた。同館職員の日比野麻衣さん(35)、水中写真家の関勝則さん(67)も講師を務めた。

※魚は「ハゴロモコンニャクウオ」

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