復興の祈り天井絵に 郡山・金剛寺新築、画家橋本広喜さんが制作

 
本堂に展示されている橋本さん(右)による天井絵。来春にも天井に飾られる

 郡山市富久山町の金剛寺は、東日本大震災や2月の本県沖地震で被災した本堂などを移設新築した。これを記念して同市の画家橋本広喜さん(71)が、復興をテーマに本県の花や風景などをあしらった天井絵77枚を制作しており、完成した一部を同寺で26日まで展示している。約40年にわたり県内の景勝地を描いてきた橋本さん。「長年描いてきた場所ばかりで、集大成のような気持ちで描いている」と語る。

 真言宗豊山派では、本堂の華やかな天井絵が魔を払うという考え方があるといい、多くは竜やめでたさを表現するもの、花などが描かれる。橋本さんは70センチ四方の板に四天王や天女のほか、湯川村とアジサイや飯舘村とヤマユリなど、県内34市町村の風景とシンボルの花を描いた。

 中央にはめ込むのは大きな竜の絵。天井絵で描かれる竜が持つ球は、多くが白色や金色だが、橋本さんは「震災からの復興や感染症からの脱却の願いを込めた」と、地球をイメージした水色に仕上げた。

 依頼した大竹信仁住職(32)は「風景が入った天井絵は珍しいはず。素晴らしい絵を描いてもらえた」と話す。橋本さんは「一枚一枚に思いを込めて描いている。早く全ての絵を仕上げたい」と意気込んでいる。作品は来年春にも、本堂の天井に飾られる予定。

 完成している作品約50点の展示は、同寺の内覧会に合わせて行われる。時間は午前7時~午後5時。同寺の移設場所は郡山市富久山町八山田字舘前12。