酒類提供再開「心軽く」 福島県まん延防止解除、感染対策は継続

 
注文を受けたすしを握る松崎さん=24日午後7時40分ごろ、郡山市堂前町・寿司幸

 新型コロナウイルス感染拡大で福島、郡山の両市に適用されていたまん延防止等重点措置が終了した。解除初日となった24日、酒類提供を制限されてきた飲食店の関係者は「ようやく」と胸をなで下ろした。福島市では分散登校を終える学校などもあり、日常にまた一歩近づいた。

 まん延防止等重点措置が24日に解除された郡山市の飲食店は、約1カ月ぶりに酒類の提供ができるようになった。郡山市堂前町にある寿司幸の店主松崎美智男さん(74)は「予定より早く解除になり心が軽くなった」と安堵(あんど)した。

 まん延防止期間中、周辺の店が相次いで休業したが、「いったん休むと、元のぺースに戻すのに時間がかかる」と、店を開け続けてきた。普段は「少し食べて一杯やりたい人が来る店」(松崎さん)ということもあり、まん延防止以降は顔を見せなくなった客もいたという。お酒は出せないよと断った客も多かった。それだけに「解除になったから来てとは言いづらい」と複雑な心境を明かした。

 すし店の顔とも言えるカウンター席を半分ほどに減らすなど、感染症対策を続ける。「会話をしながら心もおなかも満たせる店を続けていきたい」と話した。

 市内では小中学校で10月3日まで授業時間の短縮などが続く。感染者は減少傾向にあるが、塚原太郎市保健所長は「最近の感染者は発熱がない人が3割。再びの感染拡大を防ぐため、体調に変化が出たら速やかに受診してほしい」と呼び掛けている。