「お潮採り神事」解説付き写真集に いわき・大國魂神社の祭礼

 
過去の資料について山名宮司(左)の解説を受ける山崎さん(右)ら委員

 いわき市の地域文化を後世に伝える活動を展開する「プロジェクト傳」は本年度中に、県の重要無形民俗文化財に指定されている大國魂(おおくにたま)神社の祭礼「磐城大國魂神社のお潮採(しおと)り神事」の解説付き写真集を作製する。

民俗学者・山崎さんら調査

 2023年度には学術的な報告書も作る予定となっており、祭礼を継承しようと聞き取り調査を進めている。東日本大震災の復興支援活動の一環として今年から記録作成に着手。同市出身の民俗学者山崎祐子さん(65)を委員長に、俳人らが委員を務める。同神事は、海の中に入って神輿(みこし)を担ぐことで知られる。震災後、変化する街の景観などに合わせて行われてきた祭礼の変遷を、県内外で行われている同様の浜下り祭礼などと比較してまとめる。

 27日の調査には、山崎さんのほか同神社の山名隆弘宮司(79)も参加。過去の祭礼の映像や資料を確認しながら、山名宮司から祭礼が変化した理由や歌の由来などを聞き取った。山崎さんは「後世のために変化の記録を伝えたい」とし、山名宮司は「こうした記録が、毎回の祭礼に意味を持たせる。こうした活動はありがたい」と話した。