手をかざせば黄色く点滅、福島の横断歩道に光る標識 全国初

 
歩行者の存在を点滅して知らせる注意喚起灯付きの横断歩道標識。標識の柱にあるセンサーに手を近づけると点滅する=27日、福島市

 県警は今月から、歩行者が信号機のない横断歩道を渡る際、ドライバーにその存在を発光ダイオード(LED)ライトで知らせる「注意喚起灯」の付いた道路標識を福島市内に設置した。歩行者が非接触のセンサーに手を近づけると、黄色のライトが点滅する仕組みで、県警によると全国初の取り組み。今後は効果を見極め、県内各地に広げていくことも検討している。

 注意喚起灯が付いた道路標識は、近くに小学校や保育園がある福島市浜田町の交差点に設置。センサーは標識の柱にあり、手を近づけると、標識の上部にある注意喚起灯が15~60秒間点滅する。点滅は24時間対応で、数十メートル離れた場所でも認識することができるという。交通資材の製造などを手掛ける積水樹脂(大阪市)が開発した。

 県警は27日朝、現地で報道陣を対象に概要などを説明。登校してきた児童らは注意喚起灯が点滅する中、手を上げて横断歩道を渡っていた。近くにある福島二小の伏見珠美校長は「運転する人の意識向上と、子どもたちも注意して横断するようになれば」と話した。

一時停止率27%

 県警交通規制課の松本靖則交通規制第1補佐は「県内では横断歩道で一時停止しないドライバーが依然として多い。横断歩道は歩行者優先で、車が通過する際は歩行者がいるか確認し、歩行者の横断を妨げないようにしてほしい」と話した。

 県警交通企画課によると、県内では今年、信号機のない横断歩道を横断中の歩行者18人が事故に遭い、1人が死亡した(26日時点)。日本自動車連盟(JAF)によると、県内の信号機のない横断歩道での車の一時停止率は27%で、歩行者保護の意識向上が課題となっている。