駐在所は「自身番」 西会津中町集落全戸に屋号看板、大学生発案

 
中町集落全戸に設置された屋号看板

 西会津奥川地区の中町集落では、集落にある全25戸に「屋号」を記した看板を設置している。同地区は大学生の力を活用した集落復興支援事業を進めており、屋号看板の設置は現地調査に訪れた福島大の学生のアイデアだ。集落の伝統を生かした企画に他地域からの見学者も訪れており、交流人口の拡大が期待されている。

 中町集落は、越後街道の裏街道・奥川道路沿いにある。同じ姓が多いため、その家人を昔から屋号で呼び合っていた。今でもその風習は続いている。「屋号を使って地域おこしができないか」という学生の発案をきっかけに、県の地域創生総合支援事業の補助を受けて看板の設置を決めた。

 屋号は法印様(山伏、修験者)野原(字名)港屋(旅籠(はたご))など、かつて営んでいた家業の店名や先祖の名、字名などさまざまだ。集落にあるJA会津よつば奥川出張所は「両替所」、喜多方署奥川駐在所は「自身番」となった。

 看板はヨコ30センチ、タテ80センチで、それぞれの住宅の玄関先や軒下に掲げられている。

 同様の看板は町内の野沢、下野尻地区にもあり、にしあいづ観光交流協会が両地区で希望者を募って設置している。