自民新総裁に岸田文雄氏選出 福島県与党国会議員、手腕に期待

 
自民党の新総裁に選出された岸田前政調会長=29日午後3時4分、東京都内のホテル

 自民党総裁選は29日、東京都内のホテルで投開票され、岸田文雄前政調会長(64)を第27代総裁に選出した。岸田氏は1回目の投票で河野太郎行政改革担当相(58)を1票上回ったものの過半数に達せず、決選投票の末、河野氏を大差で破った。任期は2024年9月末までの3年間。岸田氏は両院議員総会で「党一丸となり衆院選と参院選に臨もう」と決意表明した。

 自民党の本県関係国会議員は、本県が直面している復興課題の解決に向け、岸田新総裁の手腕に期待を寄せた。

 吉野正芳元復興相(衆院福島5区)は、東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り「早急に風評対策を実行してほしい」と訴えた。実情把握のため、早期の本県視察を求める考えを示した。

 亀岡偉民復興副大臣(衆院比例東北)は、「(被災地の)営農再開や国際教育研究拠点に真剣に取り組むと宣言しており、間違いなく実行してくれる」と力を込めた。森雅子前法相(参院福島選挙区)は、「福島の復興をはじめ、コロナ対策や経済回復、外交など、日本の課題を前に進めてもらえる総裁」と語った。

 岸田氏が総裁選で掲げた米価安定化対策への期待感も大きい。菅家一郎衆院議員(福島4区)は「具体策を速やかに実行し、農業をしっかりと守ってほしい」と訴えた。上杉謙太郎衆院議員(比例東北)も「余剰米の市場隔離、次期作支援金の拡充など農業政策を期待している」と述べた。

 5年間にわたり外相を務めた岸田氏の外交政策にも注目が集まる。佐藤正久参院議員(比例、福島市出身)は、海外で県産食品などの輸入規制が続く現状を踏まえ「積極的な外交を継続してほしい」と望んだ。