猪苗代湖の厄介者「ヒシの実」 地域協力隊員、料理活用で勉強会

 
ヒシの実のカレーを実食する参加者

 猪苗代湖に大量発生する水草のヒシは、枯れると腐敗して湖中にたまるため水質悪化の一因とされている。猪苗代町地域おこし協力隊の長友海夢(ひろむ)さん(26)は、このヒシの実に注目して昨年から商品開発に取り組んでいる。

 地域にもヒシの活用法を広めようと長友さんは20日、同町のドライブイン磐尚で「ヒシの実料理勉強会」を開いた。

 勉強会には町内外から約30人が参加した。ヒシの実の研究に取り組む西九州大健康栄養学部の安田みどり教授がリモートで講演し、九州では菓子やお茶、焼酎の材料として使われるなど幅広く活用されている事例を紹介。ポリフェノールも多く含んでいるため「おいしいだけではなく栄養価も高い」と解説した。

 殻のむき方について長友さんが説明した後、同店の二瓶尚之さんがヒシの実料理を実演。ヒシの実をペースト状にして加え、特定外来生物のウチダザリガニも使ってクリームカレーを調理した。"厄介物"を二つも使った料理だったが、「全く違和感がない」と参加者全員が完食。二瓶さんは「ヒシの実が加わることでカレーがまろやかな味わいになる」と解説した。

 最後は湖畔に移動してヒシ刈り体験も行い、ヒシの活用や猪苗代湖の水環境について理解を深めた。