医療的ケア児の災害避難施設 受け入れ態勢確認 福島市で見学会

 
医療的ケア児の家族が車いすを動かし、施設内を確認した見学会

 福島市は28日、人工呼吸器などを日常的に使用する「医療的ケア児」が災害時に市内の宿泊施設に避難するのに備え、同市のホテル福島グリーンパレスで家族向けの施設見学会を開き、受け入れ態勢を確認した。

 市は昨年8月、市旅館ホテル協同組合と災害時の避難者支援に関する協定を締結した。水害や大規模な地震などが発生した場合、ホテル福島グリーンパレスを含む17施設が協力し、指定避難所での滞在が難しい医療的ケア児や妊娠28週目から産後2カ月までの妊産婦を受け入れる。

 対象者には避難カードを事前に配布している。これまで医療的ケア児は41人、妊産婦は産後2カ月以上が経過して失効した人を含め90人が対象者となった。

 見学会では医療的ケア児の家族が車いすを動かし、施設内の移動やベッドなどの設備で不便がないかを確かめた。参加者からは医療的ケア児の避難に対する配慮に感謝する声や、スロープがない一部施設の改善などを求める意見があった。