台風16号、1日に伊豆諸島接近 福島県、進路によっては警報級

 
台風に備えて漁船を岸壁に係留する渡辺さん=30日午前、いわき市・四倉漁港

 大型で非常に強い台風16号は30日、日本の南の海上で北上を続けた。勢力を保ったまま10月1日昼すぎにかけて伊豆諸島に最接近する見通し。東日本から東北の太平洋側を中心に暴風や非常に激しい雨の恐れがあり、気象庁は災害に厳重な警戒を呼び掛けている。

 台風16号の影響で本県の海上は1日から2日にかけて大荒れや大しけとなる見込み。また、台風の進路によっては県内で警報級の大雨になる可能性もあり、福島地方気象台が注意を呼び掛けている。

 同気象台によると、1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は浜通りの海上20メートル(30メートル)、浜通りの陸上15メートル(30メートル)、中通り12メートル(25メートル)。2日は浜通り海上15~19メートル(20~30メートル)、浜通り陸上10~14メートル(20~25メートル)。

 1日午後6時までに予想される24時間降水量は県内の多い所で60ミリ。その後、2日午後6時までに予想される24時間降水量は約50ミリ。

 高波備え係留作業

 浜通りの漁港では30日、台風16号の接近に備えて漁業者が対応に追われた。

 いわき市の四倉漁港では、漁業者が高波の影響で漁船が岸壁にぶつからないように間隔を空けて係留する作業を行った。第1大師丸の船員高木航さん(26)は「強風で物が飛ばされないようにしたり、船に台風の被害がないかどうかを確認するため夜に見回りしたりする」と話した。2年前の東日本台風では地元四倉町の一部が浸水したことを挙げ「船も心配だが、洪水が起こらないか不安」と海を見つめた。第8古峯丸の船員渡辺悠斗さん(23)は、漁船が流されないように係留くいにつなぐロープを通常よりも頑丈に縛った。予備のロープも用意したが「船が傷つかないか心配。台風後にヒラメの漁獲量が減ることが何よりも不安だ」と影響を心配した。