31蔵元「宇宙酒」仕込み 県酒造組合、酒瓶エンブレムも発表

 
宇宙酒の仕込み開始を意気込む蔵元の代表ら

 宇宙から帰還した県オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」を使った酒造りが県内の31酒造会社で始まった。東日本大震災から10年の節目に「東北復興宇宙酒」を造ろうと計画した一般財団法人ワンアース(茨城県)と県酒造組合が1日、福島市で報告会を開いた。早ければ年内にも販売が始まる。

 「うつくしま夢酵母」は6月4日に国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられ、37日間無重力空間に滞在、7月10日に帰還した。県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター(会津若松市)が培養した酵母は酒造会社に送られ、酒造りが始まっているという。

 同センターの鈴木賢二副所長が酵母の成分など分析結果を説明し「確実にとは言えないが、検査で香りが良いとの結果が出た。宇宙を旅したロマンを感じるからかもしれない」と香りの良さを強調した。

 東北復興宇宙酒と一目で分かるよう酒瓶に貼るエンブレムが発表され、県酒造組合の有賀義裕会長は「ようやく醸造段階まで来た。日本酒の需要拡大へ、宇宙酒への期待が大きくなっている」と話した。

 報告会には内堀雅雄知事、ワンアースの長谷川洋一代表理事、参加酒造会社の代表が出席した。