酒造店、需要回復に期待 いわき、まん延防止解除

 
「お酒を飲む機会が増えることはありがたい」と話す四家さん

 いわき市で9月30日でまん延防止等重点措置が解除され、休業していた市内の施設や飲食店が1日から営業を再開した。8月8日から重点措置が適用され、県内で唯一残った重点措置地域だった同市。基本的な感染防止対策を取りながらの日常が徐々に動きだした。

 休業していた飲食店の再開に伴い、酒造店も売り上げの回復に期待を寄せる。「お酒を飲む機会が増えることはありがたい」。いわき市の四家酒造店社長の四家久央さん(51)は今後の需要回復を願う。日本酒「又兵衛」を製造することで知られる同店。四家さんは「感染が再拡大しては本末転倒だが、特に12月は制限なく、忘年会が開かれてほしいというのが本音だね」と願った。

 同店は毎年11~3月に1年分の日本酒を造り、それを瓶詰めして出荷する。仕込む量はその年の売れ行き次第。注文が例年の半分にとどまった昨年は、仕込みをしなかった。在庫がはけないと判断したからだ。「(重点措置の期間は)商売にならなかった」という。今年はワクチン接種が進んだことから、期待を込めて2年ぶりに仕込みをする予定だ。「(コロナ禍で)お酒を飲む習慣が失われつつある。制限が解除されてもすぐに元通りになるか分からない」。不安もあるが「来年は状況が好転するだろう」と話し、仕込みのタンクを見つめた。