カメラマン青柳さん、亡き友に花の写真 妻・美和さん「元気出る」

 
青柳さんが届けた花の写真。「多くの人に写真を見てもらいたい」と話す美和さん

 「この写真を一志(かずし)君の仏壇に上げてください」。福島県伊達市保原町在住の写真家青柳陽一さん(82)は国見町西大枝の中華料理「桜華楼」を訪れるたび、知人で同店の料理人だった玉手一志さん(享年45歳)に向けて、自身が撮影した花の写真を献花している。

 青柳さんは同市生まれで広島市育ち。1962(昭和37)年にフリーカメラマンとなり、女性や花を被写体とした作品を雑誌や広告媒体に掲載し、高い評価を受けた。2004年に伊達市に帰郷。今年7月には、長年培った撮影技術を伝えようと、同料理店近くにある同市梁川町の旧大枝小の校舎で、プロカメラマン養成の写真学校をプレオープンさせた。

 玉手さんの妻美和さん(44)によると、青柳さんは一志さんが厨房(ちゅうぼう)に立つ料理店を訪れると、決まって五目焼きそばと生ビールを注文。カメラが趣味だった一志さんは生前、青柳さんと一緒にドライブに行き、旅の先々で写真の撮り方を教えてもらっていたという。直腸がんが判明し、闘病生活中も青柳さんから「一志君、頑張れ」と応援されていたという。

 一志さんが亡くなったのは19年6月8日。青柳さんは食事で店に立ち寄るたびに、ランやウメなど季節の花を撮影した写真を「一志君に」と置いていくという。美和さんは「写真を見ると心が休まり、元気が出てくる。夫に思いを寄せてくれる青柳さんの写真を多くの人に見てもらいたい」と写真を店内に飾り、感謝の言葉を口にしている。

 問い合わせは桜華楼(電話024・577・0305)へ。