衆院選、野党共闘なるか 準備進める新人、調整待つ

 

 次期衆院選を目前に控えながら、立憲民主と共産の両党が新人の擁立を予定する福島2、5区の候補者一本化が進まない。両党の県幹部は県内全選挙区で野党共闘を実現させ、与野党対決の構図を鮮明にしたい考えだが、両党は全国約70選挙区で候補者が競合しており、中央での調整を待つしかないのが現状だ。

 「私はこの選挙に必ず出る」。いわき市で2日に行われた事務所開きで、5区からの立候補を予定する立民の鳥居作弥氏(47)は力を込めた。選対会議では、今後の街頭演説や企業訪問などの予定を確認。陣営も「ここまで準備して降りることはない」と強調する。

 同じ5区に熊谷智氏(41)の擁立を決めている共産も譲らない構えだ。熊谷氏は2016年の参院選で野党統一候補実現のため福島選挙区からの立候補を取りやめ、比例代表に移った経緯があり、町田和史県委員長は「2度目の取り下げはあり得ない」と言い切る。

 2区からの立候補を予定する立民の馬場雄基氏(28)、共産の平善彦氏(69)にも、一本化に向けた候補者調整の状況は知らされていない。「(一本化が)実現すれば、互いに協力し合って議席を獲得したい」と話す馬場氏は2日、郡山市で事務所開きを行い、立候補に向けた準備を加速させた。一方、平氏は中央がどのような結論を出しても受け入れる意向だが「衆院選に出るのは自分だという思いは持っている」と話す。

 ただ、2区には根本匠氏(70)、5区には吉野正芳氏(73)という閣僚を経験した自民現職が待ち受ける。「どのような判断がされるか示されていないが、野党対与党の構図で現政権打倒を目指す」。立民の亀岡義尚県連幹事長は中央での調整の行方を注視しながら、野党の支持拡大に努める考えだ。