大熊住民有志、新たな「交流の輪」 「おおがわら会」始動

 
創立総会後のお茶会で交流する会員たち

 大熊町大川原地区を拠点とする住民有志のコミュニティー団体「おおがわら会」は2日、創立総会を開き、活動をスタートした。東京電力福島第1原発事故後、町内を拠点とする住民らの親睦団体ができるのは初めて。これまでに帰還した町民や移住者、町内で第1原発の廃炉作業に携わる東電社員ら約40人が入会しており、復興の最前線で新たな「交流の輪」を広げていく。

 大川原地区は、原発事故からの町再生の足掛かりの場として、町役場や公営住宅などが集中的に整備されてきた。かつては町内の別々の場所に住んでいた町民らが帰還のため集まったほか移住も進み、町によると9月1日現在の町内居住者数は、大川原地区を中心に推計で934人となった。

 ただ、大川原地区には自治会のような組織がなく、住民同士が交流する機会がなかった。そこで住民有志が昨夏から、ご近所同士が気兼ねなく語り合えるようなまちにしようと団体設立に向け準備を進めてきた。

 創立総会には約30人が参加し、初代会長に約2年前に町に移住してきた千葉県出身の市村英雄さん(43)を選んだ。市村さんは「町の復興が進む中で、大川原に集まる者同士の交流促進、情報共有、助け合いの体制づくりを進めていきたい」と話した。

 会には東電社員3人も入会した。日中は福島第1原発で働く浪江町の梶原健司さん(48)は「大川原には東電社員寮があり約600人が暮らしている。会の発足は、町民の輪に入りたい社員が地域住民とコミュニケーションを取るきっかけとなる」と語った。

 総会後にはお茶会も開き、参加者が自己紹介したり、町内でやりたいことを話し合ったりして親睦を深めた。同会は、大川原地区に集まることができる町民や町出身者、在勤者ら広く会員を募っている。問い合わせは一般社団法人おおくままちづくり公社(電話0240・23・7101)へ。