マツタケ流通へ新検査開始 林業研究センター、郡山の2検体認可

 
検査器に野生マツタケの袋を入れる職員

 東京電力福島第1原発事故に伴い制限されている野生マツタケの出荷に向け、県は4日、郡山市の県林業研究センターで非破壊式の放射性物質検査を始めた。この日検査した郡山市産の全2検体(計約800グラム)が食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回り、事故後に出荷制限された県内55市町村で初めて野生マツタケの流通が認められた。

 野生マツタケは金山、南会津、湯川、檜枝岐の4町村を除く市町村で出荷制限が継続しているが、政府が9月、内容を一部緩和。細切れにしない非破壊式で全量を検査し、基準値を下回ったものに限って流通を認める。

 職員が野生マツタケ2袋をそれぞれ検査器に入れ、1回当たり5分程度の測定を検体ごとに4方向から行って安全性を確認した。検査は県内の各農林事務所など8カ所で受け付けるが、測定は全て県林業研究センターで行われる。

 県によると、原発事故前の2010(平成22)年度の出荷量は約1.9トンに上ったが、出荷制限に伴い現在はごく少量にとどまっているという。