特別支援教育、双葉郡拡充を 復興ビジョン推進協、課題を共有

 

 県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会は5日、オンラインで会合を開き、双葉郡8町村教委の関係者が教育課題を共有した。出席者からは、児童生徒の増加に伴う特別支援教育の拡充や、個別の支援が必要な子どもに対する支援強化の必要性を指摘する意見が相次いだ。

 双葉地区教育長会によると、8町村の児童生徒数は現在624人。住民帰還が進むのに伴い、年々増加している。楢葉町の担当者は、町内の幼稚園や小中学校に通う子どもが4年前と比べて倍増したと説明。その上で「個別の支援を必要とする子どもも増えている」として、教員の加配やスクールカウンセラーを設置する必要性を訴えた。こうした意見は、ほかの町村の担当者からも多く出された。

 また、放課後に障害のある子どもを受け入れる「放課後等デイサービス」などの施設整備を求める声も上がった。現在8町村にはそうした施設がないため、近隣の市町村まで通う必要があるという。

 富岡町の担当者は放課後の子どもの支援が喫緊の課題だと指摘し「これまで地域の協力で放課後の見守りを実施していたが、需要の高まりを受け、全児童が対象の児童クラブの整備に取り組みたい」と述べた。

 協議会ではこのほか、文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」(グローカル型)の指定を受ける、ふたば未来学園中・高の柳沼英樹校長が、8町村と連携したフィールドワークや地元の特産品を使った商品開発などの教育活動を報告した。

 12月4日にオンラインで「ふるさと創造学サミット」を開くことも紹介された。