二本松・さくらの郷、女性活躍 農村振興で全国表彰ダブル受賞

 
農林水産の全国表彰をダブル受賞した企業組合さくらの郷の関係者

 二本松市の道の駅さくらの郷を運営する企業組合さくらの郷は、農林水産省と日本農林漁業振興会が共催する本年度農林水産祭三賞の内閣総理大臣賞(むらづくり部門)と、農山漁村の優良団体をたたえる「豊かなむらづくり全国表彰」の農林水産大臣賞をダブル受賞した。農林水産省が6日、発表した。

 農林水産祭三賞で、むらづくり部門で本県関係団体などが受賞するのは県によると2度目。同部門の内閣総理大臣賞受賞は過去最高位という。

 さくらの郷は、高齢化などで農業の担い手が不足する中、農家の女性有志6人が小さな直売所を開設して郷づくりを始めた後、活動規模を拡大し、2012(平成24)年に企業組合を設立した。耕作放棄地解消のためソバ栽培を推進し、道の駅で提供しているほか、郷土食の伝承や地域交流イベントを開くなどにぎわい創出にも貢献している。

 同省は受賞理由について、組合員や道の駅のスタッフの多くを女性が占め、女性の活躍の場となっていることや、地区のコミュニティー醸成に貢献していることなどを挙げる。

 農林水産祭三賞は農林水産業関係者にとって国内最高の栄誉とされ、今回はさくらの郷を含め全国の23団体・個人が受賞した。

 今後も地域密着活動

 斎藤寛一代表理事 6人で始まった団体で、受賞は関係者の頑張りや協力のおかげ。農産物出荷などで女性が大活躍しており、そうした点も受賞につながった。少子高齢化が進む中での食材配送に合わせた安否確認など今後も地域に密着した活動に取り組んでいく。

 ■豊かなむらづくり全国表彰」 農山漁村における「むらづくり」の優良事例をたたえ、コミュニティーの強化などにつなげるのが目的。東北農政局は、今回の受賞の取り組みとして、「女性活躍の場」になっていることなどのほか、地産地消を重視した6次産業化の推進や郷土食の伝承、地元住民との交流などを挙げ、関係人口を増加させている点などを評価する。

 さくらの郷は、2020年度の「豊かなむらづくり顕彰」(県、福島民友新聞社主催)で知事賞を受賞し、今回の表彰に推薦されていた。