10年の時、止まった教室 震災遺構「浪江・請戸小」報道公開

 
津波被害の様子が生々しい震災遺構の請戸小=7日午後、浪江町

 浪江町が町内の請戸地区で整備を進めていた県内初の震災遺構「請戸小」が完成し、7日、報道機関に公開された。東日本大震災の津波で被災した当時の様子を残す校舎で児童と教職員の被災体験などを紹介、震災と東京電力福島第1原発事故の記憶と教訓を後世に伝える。24日に開館する。

 請戸小には震災当時、児童93人が在籍していた。教職員による避難誘導などで全員無事だったものの、校舎は高さ約15メートルの津波で大きな被害を受けた。

 震災遺構は2階建て校舎と体育館に加え、新設した管理棟などからなる。校舎1階は被災当時の状況をそのまま残しており、児童と教職員の避難を時系列で描いた絵本などを順路に沿って設置。2階には校旗など学校に関係する物を展示したほか、震災当時の町の状況などをパネルや映像で紹介している。町は24日、現地で開館記念式典を行い、一般公開を始める。