福島市「女性大学講座」開講、田中俊一氏から原発事故と復興学ぶ

 
開講式と第1回講座に臨んだ参加者

 福島市婦人団体連絡協議会は5日、福島市のとうほう・みんなの文化センターで生涯学習の推進講座「女性大学講座」を開始した。開講50回目の記念講演では原子力規制委員会初代委員長で飯舘村復興アドバイザーの田中俊一さんが「福島第1原発事故から10年」と題し、復興の現況について語った。

 田中さんは、原発事故のトリチウム処理水の放出や廃炉問題についての知見を述べた。田中さんは「トリチウム水の分離など一見、善意に見える科学者の無責任な提案が復興の歩みを妨げている」と主張し、「県民一人一人が科学的で合理的な判断が必要」と復興のために必要な心構えを語った。婦人会の会員らは、メモを取りながら熱心に耳を傾けた。

 講座は「安全・安心に暮らせる地域社会をめざして」をメインテーマに、全4回開講する。残り3回の講座では、石油燃料機器の安全な使い方や在宅医療などについて学ぶ。江川純子会長は「学ぶ姿勢を持ち続け、この学びを町の活性化や地域づくりにつなげていきたい」と話した。