浪江工場が11月着工、22年稼働へ 非主食用米原料のプラ製造

 
製造するライスレジン

 バイオマスプラスチックの「ライスレジン」を製造販売するバイオマスレジン福島(南相馬市)は、浪江町の北産業団地に製造工場を建設する。ライスレジンは非主食用米を原料にしており、コメを最大70%混ぜることで石油系プラスチックの含有量を減らして二酸化炭素(CO2)排出削減につながるという。

 バイオマスレジン福島と町が8日、企業立地協定を結んだ。北産業団地への進出は同社が第1号となる。敷地面積約2ヘクタールに鉄骨一部2階建ての工場を建設する。二つの生産ラインを設け、年間約3000トンの生産量を見込む。総工費は9億9000万円で、地元を中心に最大15人を雇用。11月着工、来年8月の稼働開始を目指している。

 同社は相馬ガスホールディングス(南相馬市)とバイオマスレジンホールディングス(東京都)の共同出資で7月に設立。ライスレジンは、ごみ袋やおもちゃなどに製品化されている。

 原料のコメは関連会社スマートアグリ・リレーションズ(浪江町)が町内の休耕田を活用して生産。原発事故からの営農拡大を図るほか、町内でコメとライスレジンを生産することで輸送に関わる環境負荷軽減も狙う。工場の消費電力も再生可能エネルギー由来のグリーン水素を活用し、脱炭素化を進める方針だ。

 町役場での協定締結式で、吉田数博町長と渋佐寿彦代表取締役が協定書に調印した。2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言している吉田町長は「環境に配慮した持続可能なまちづくりを進める町にとって強力なパートナーを得た」と期待した。渋佐氏は「脱炭素化を中心としたSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを進めて地域貢献したい」と述べた。