阿武隈川、被災護岸や堤防8割復旧 東日本台風2年

 
プロジェクトの状況を説明する国の担当者=郡山市阿久津町

 東日本台風(台風19号)で甚大な被害が出た阿武隈川で行われている国などの緊急治水対策プロジェクトで、被災した護岸や堤防など福島県内80カ所のうち、9月末までに8割に当たる64カ所の復旧が完了した。台風から丸2年を前にした8日、国や県が郡山市で報道陣向けの説明会を開き、工事の進展具合を説明した。

 洪水時の水位を下げるため、あらかじめ川底などを掘って水が流れる面積を広くする「河道掘削」については、計画する約220万立方メートルのうち約70万立方メートルで作業を完了。本年度中に計約140万立方メートルまで進める予定という。

 プロジェクトの計画期間は、2019~28年度の10年間。被災箇所の復旧や河道掘削と並行し、矢吹町、玉川村、鏡石町に300~400ヘクタールの遊水地をつくる。県内の国事業で約1129億円、県事業で約334億円に上り、「令和の大改修」と位置付けられている。