住民の声、アプリに反映 会津大生ら開発、地図上に店や危険箇所

 
会津若松市などと協力し、大戸町ぐるりんのアプリを開発した児玉さん

 会津大4年の児玉大聖さん(21)らのチームは、会津若松市大戸地区のイベントや飲食店、危険箇所などの情報を地図上で確認できるアプリ「大戸町ぐるりん」を開発した。大戸地区は少子高齢化が進む中山間地域。「地域の情報を知りたい」という住民の期待に応えようと、約8カ月の開発期間を経て配信にこぎ着けた。

 開発のきっかけは今年2月、会津大で開かれた大戸地区の課題解決を目指すアイデアコンテストに参加したことだった。土砂崩れや鳥獣被害などが起きた危険箇所を知らせるアプリを提案したところ、コンテストを主催したシステム開発のTIS(東京都)と市地域づくり課から「実際に開発してみないか」と声を掛けられた。

 開発にはTIS、市と会津大生の鎌田晴也さん、玉橋徹さんが協力。8月には試作品が完成し、地域住民向けの体験会を開いたが、そこで思わぬ「駄目出し」があった。もともとスマホの操作に不慣れな高齢者を念頭に操作方法などを考えたものの、地域住民から「操作が難しい」との声が相次いだ。

 しかし、児玉さんはくじけなかった。より簡単な手順で操作できるようにと改良を重ね、今月7日にアプリ配信を実現した。「利用者の声を直接聞きながら、長期間にわたってアプリを開発したのは初めて。楽しんで取り組むことができた」。児玉さんは笑顔でこう振り返る。

 アプリは、ダウンロードしなくてもウェブサイト上で利用できる「ウェブアプリ」の形で配信されている。店の所在地、危険箇所、移動販売車が通行する時間と場所などを地図上で確認できる。利用者自身が情報を追加する機能もある。