喜多方の暮らしを日本画に 移住4年、画家・川合南菜子さん個展

 
川合さんが描いた作品「弔いの伝播」

 喜多方市の日本画家川合南菜子さん(25)は17日まで、同市の画廊星醫院で「川合南菜子展~くらしの探索記」を開き、日々の仕事や暮らしで感じたことを表現した作品を展示している。

 茨城県出身の川合さんは、山形県の東北芸術工科大芸術学部に在学中、喜多方市の風土に魅了され、蔵や町並みを作品にした。2018年に卒業後、市内のスーパーに就職し、働きながら創作活動を続ける。

 展示中の作品「弔いの伝播」は、集落に住む人が亡くなって地区の運動会が中止になり、注文されていた弁当が全てキャンセルされたという出来事に着想を得て描いた。弁当の注文という日常の仕事の中で人の死が伝わってくるという体験が心に深く刻み込まれ、描いたという。

 喜多方市に住み始めて4年目となる川合さんは「学生とは違う社会人になって見えてきたものが作品に反映されている」と話す。スーパーの弁当にもしも命が宿ったらどうなるかとの思いを描いた「逃走劇」、マルクスの資本論をヒントに描いた「際限のない摂取」など、緻密な作風とコミカルな描写で表現された作品が並ぶ。

 展示会は午前10時~午後5時。入場無料。15日は休館。最終日の17日午後3時から喜多方アート自由市を開く。問い合わせは新北方美術倶楽部(電話070・2436・3303)へ。