磐城農高に繁殖和牛を寄付 JA福島さくら、後継者の育成へ

 
JA福島さくらから贈られた繁殖用の和牛をなでる生徒たち

 JA福島さくらは12日、和牛飼育を担う後継者の育成や地域活性化につなげようと、いわき市の磐城農高に繁殖用の黒毛和牛2頭を寄付した。同JAによると、学校教育の支援で畜産動物を贈るのは県内初。

 地域活性化や農業振興を図るJA共済連県本部の助成制度を活用。高齢化に伴い県内の和牛繁殖農家が減少の一途をたどる中、和牛飼育に興味を持ってもらうことで、将来の担い手候補の就農意欲や飼育技術を高めるなどの狙いがある。

 贈られたのは、葛尾村で生まれた10カ月の雌牛「ななみ」「ゆりひめ」の2頭。ともに優秀な種牛を父に持ち、優れた体格や肉質に育つ子牛の生産が期待できるという。贈呈式は同校で行われ、根本一雄同JAいわき地区本部長理事が、五ノ井平吉校長に子牛の登記証明書を手渡した。根本本部長は「和牛飼育を通じて環境に優しい循環型農業を実践してほしい」と述べた。

 和牛飼育を担当する食品流通科畜産専攻班2年の女子生徒らは「優秀な子牛を産ませられるよう、責任を持って育てたい」と意気込みを語った。