裏磐梯をワーケーションの聖地に、実証事業 地域の機運盛り上げ

 
実証事業で周辺飲食店のテークアウトメニューを配達する皆川さん

 「裏磐梯がワーケーションの聖地と呼ばれるようにしたい」。アクティブリゾーツ裏磐梯(北塩原村)の皆川大樹さん(44)は、旅先で働く「ワーケーション」の普及に取り組んでいる。9月に行った裏磐梯観光活性化協議会の実証事業「ワーケーションリゾート・裏磐梯」では中心メンバーとして多くの企画を考え、地域を盛り上げた。

 猪苗代町出身で、ホテル勤務歴は20年になる。コロナ禍が始まってすぐに「これからは働き方が変わる時代が来る」とワーケーションに興味を持った。手始めに自社ホテルのバーをワーケーション滞在者向けの共有スペースに改装し、Wi―Fi(ワイファイ)も導入。連泊する滞在者から好評だった。

 協議会の実証事業では「連泊しても飽きないように」とイベントを切れ目なく入れることにこだわった。早朝のヨガから始まり、日中は野菜収穫体験や環境保全が学べるトレッキング、夜は星空ヨガや近隣にある諸橋近代美術館のライトアップを企画した。

 食の楽しみも「ビジネスマンには大事な息抜きになる」と考え、スイーツの食べ歩き企画や、周辺飲食店のテークアウトメニューを部屋に届ける配達サービスも行った。「以前から地域の店にもスポットを当てたかった。地元の人たちと触れ合えば関係性ができてリピート客につながる」

 実証事業を試す中で「地域全体にワーケーションを盛り上げようという機運が高まった」と皆川さんは話す。

 今後は「地域への経済効果がはっきり出るような仕組みづくりをしたい」と抱負を語った。