福島県内いじめ913件減少 20年度7621件、コロナ下で接触減る

 

 県内全ての小中学校と高校、特別支援学校が2020年度に把握したいじめの件数は7621件で、過去最多を記録した19年度と比べ913件減少した。増加傾向に歯止めがかかった形だが、児童生徒1000人当たりの件数は40.7件と全国平均の39.7件を上回っており、県教委は引き続き見逃しのないよう組織的にいじめ防止に取り組む。

 文部科学省が13日、問題行動・不登校調査結果として発表した。7621件のうち公立学校は7427件。小学校が5936件(前年度比461件減)、中学校が1231件(同471件減)とそれぞれ減少したが、県教委は新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校などで「出席日数の減少や感染防止対策の指導による人との接触の減少が要因の一つとして考えられる」(義務教育課)としている。

 いじめの具体的な内容としては「冷やかしやからかい」が51.8%と昨年に続いて最多となった。このほか「遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする」が17.1%、「仲間はずれや集団による無視」が11.3%。「県いじめ防止基本方針」では、いじめの解消の定義を「3カ月以上いじめとみなされる行為が確認されないこと」などとしており、県教委は公立学校7427件のうち6386件が解消したとしている。

 また、暴力行為の発生件数は全体で824件と166件減少した。公立は小中学校、高校とも減少したものの、小学校での児童間の暴力行為は436件(同85件増)と増加した。積極的ないじめの認知に加え、感情の抑制が苦手な児童が我慢できずに手を出す場合などがあり、件数が増えたという。

 県教委は心の安定のためスクールカウンセラーなどと連携した支援を継続するとしている。