福島県内レギュラー164円台 ガソリン平均価格、灯油も高値

 
県内レギュラーガソリン価格推移

 経済産業省が20日発表した18日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの県内平均小売価格は、11日時点の前回調査と比べ3円10銭高い164円80銭となり、世界経済の回復に伴う原油価格の高騰を受け、2014(平成26)年10月以来、7年ぶりの高値となった。

 灯油の店頭価格も値上がり傾向が続き、18リットル(一般的なタンク1個分)当たり38円高い1773円の高値を記録した。本格的に暖房を使用する季節を控え、家計への打撃が懸念される。

 ハイオクは1リットル当たり175円90銭、軽油は145円30銭で、いずれも3円10銭の値上がりとなった。

 レギュラーガソリンの全国平均小売価格は2円50銭高い164円60銭。調査した石油情報センターによると、石油輸出国機構(OPEC)などでつくる「OPECプラス」が協調減産の継続を決めたことで、需給が逼迫(ひっぱく)し、小売価格に転嫁された。来週も引き続き値上がりを予想している。

 給油所も消費者も悲鳴 「満タン減った」「早く下がって」

 レギュラーガソリン1リットル当たりの県内平均小売価格は昨冬まで130円台で推移していたが、新型コロナウイルス流行後の世界経済の回復などを背景に上昇が続き、今月になって160円台に突入した。石油の価格高騰は県民の生活を直撃、給油所と消費者の双方から悲鳴が上がっている。

 「『満タン』の注文が減り、今週はほとんどが数量や金額指定になった」。福島市のガソリンスタンドでは買い控えとみられる動きも出始め、従業員の男性は「顧客から『高い』と言われる。この価格が続けば車を使う人が減り、ガソリンが売れない」と嘆く。

 このガソリンスタンドは先週から約5円値上げし、166円~168円に価格を設定した。灯油も1リットル当たり100円を超え、男性は「寒くなるこれからが書き入れ時。一刻も早く下がってほしい」と願った。

 給油に訪れた女性(68)は福祉施設の職員として車で高齢の利用者を送迎しており、「ガソリンが高くても、車を使わないわけにはいかない。これから影響が出てくる」と話した。

 県石油商業組合によると、県内のガソリン販売量はコロナ禍前と比べて約2割減少し、給油所の経営環境が厳しくなっている。小売価格を引き上げる場合、通常は競合店舗が互いに様子見するケースも多いが、小林勝専務理事(63)は「毎週のように仕入れ価格が上がり、値上げをちゅうちょしていては支払いができない。尻に火が付いた状況だ」と漏らし、170円台に達する可能性も示唆した。