室屋選手、新チームで参戦へ エアレース、「勝色」の機体披露

 
新機体の前で握手する室屋(右)とレクサスインターナショナルプレジデントの佐藤恒治さん=福島市・ふくしまスカイパーク

 エアレースパイロットの室屋義秀(48)=福島市=は21日、来年開幕する新生エアレース世界選手権にトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」とつくる新しいチーム体制で参戦すると発表した。レクサスが技術提供し、室屋と共に初代王者を目指す。福島市で発表会を開き、濃紺の「勝色(かちいろ)」を基調とした新しい機体を披露した。

 青のパイロットスーツに身を包んだ室屋は「チームにレクサスが入ってもらうことで技術的に他のチームを出し抜くことができる。本当に楽しみだ」と意気込みを語った。

 発表会では新生エアレースが来年5月に開幕し、ギリシャやポルトガル、英国、ロシア、インドネシア、エジプトなどで開催されることが明らかになった。

 レクサスと技術開発

 室屋と共に、新生エアレース世界選手権初代王者を目指す強力なチームが誕生した。室屋が代表を務める航空マーケティング会社「パスファインダー」と「レクサス」が発足させた新チーム「レクサス・パスファインダーエアレーシング」は、航空機と自動車という二つの分野の技術を融合させ、レースを有利に進めるための技術開発を進める。

 レクサスは2016(平成28)年に室屋とパーソナルスポンサー契約を締結。17年には室屋とレクサスによる技術交流会が発足した。交流会の活動は、レクサスの技術を生かしたレース機の操縦かんや、レースで使う新しい「垂直ターン」の開発につながった。逆に、航空機に用いられる空力技術を用いた特別仕様車も造られた。

 新生エアレース開幕に合わせ、さらに関係を深めることになった。レクサスは新チームにテクニカルコーディネーターを派遣し、エアレースに必要な技術開発を行う。

 新生エアレースに参戦する機体に使われる「勝色(かちいろ)」と呼ばれる青は、「勝つ色」として武士に好まれた日本古来の色。室屋は「カラーリングが一新されて、気分が上がってくる感じだ」と声を弾ませた。

 室屋と共に21日の発表会に出席したレクサスインターナショナルプレジデントの佐藤恒治氏は「パートナーとして一緒にエアレースに臨む責任の重さを感じている。室屋さんからは日々刺激を受けるので、新しい車造りにもつながると期待している」と話した。