福島県内の教育旅行「過去最少」 20年度、新型コロナ拡大影響

 

 県が25日に発表した2020(令和2)年度の県内の教育旅行入り込み調査によると、学校数は1823校、延べ宿泊者数(県内外の小学生~大学生)は9万9361人で、02年の調査開始以来最少となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を色濃く受けた形となり、19年度と比べると学校数は約4分の1、延べ宿泊者数は約5分の1にまで落ち込んだ。

 県によると、20年度中に新型コロナを理由として教育旅行を中止したのは、学校2684校(前年度比2278校増)、宿泊者数33万7581人(同30万7688人増)となった。コロナ禍前の19年度の入り込み数と比較すると、学校数では38.7%、延べ宿泊者数では65.4%に相当する規模に及んでいる。

 教育旅行を中止した都道府県をみると、東京都が474校、7万9348人と最も多かった。続いて茨城県が321校、5万1055人、千葉県が247校、4万8449人となっており、首都圏が中心となっている。

 宿泊者別にみると、県内は2万5010人(前年度比78.2%減)、県外は7万4351人(同81.5%減)。学校数は県内が634校(同76・2%減)、県外は1189校(同72.2%減)だった。

 県は、新型コロナの全国的な感染拡大で各種教育活動が制限されたことが大きな要因とする。ただ、これまで実績がなかった県が教育旅行先に本県を選ぶ兆候もあったといい、「自然・環境学習とホープツーリズムを組み合わせた新たなスタイルを構築し、新規需要の掘り起こしなどを進めたい」(観光交流課)とした。

 本県の教育旅行の入り込み数は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で大きく落ち込んだが、その後は回復傾向にあった。19年度には、震災以降初めて減少に転じていた。

 調査は県内の民間、公共の562施設を対象にアンケート方式で行い、86.3%の485施設が回答した。