社会福祉に貢献 瓜生岩子賞に若松保子さん、トライアングルの会

 
若松保子さん(左)とトライアングルの会・斎藤信子会長

 県社会福祉協議会は27日、第29回「瓜生岩子賞」に常磐第1方部民生委員・児童委員の若松保子さん(75)=いわき市=と精神保健福祉ボランティア「トライアングルの会」=西会津町=を選んだと発表した。表彰式は11月5日、相馬市で開かれる県社会福祉大会の席上、行われる。

 若松さんは1989(平成元)年に委員に就任し、30年以上にわたり地域福祉の向上に努めてきた。生活困窮世帯や高齢者世帯など支援を必要とする住民が多くいる担当地区で、生活実態の把握や適切な助言・指導などに取り組んでおり、住民からの信頼も厚い。

 トライアングルの会は2003年の設立以来、心を病んだ人たちとの交流を通じ、障害者が地域で生活しやすくなるよう活動している。自主的な活動として開催している「さすけねぇサロン」では、障害者と一緒に野菜栽培や季節にちなんだイベントを行っている。

 同賞は、先駆的に社会福祉活動に尽力した小田付村(現喜多方市)出身の瓜生が県内に開設した鳳鳴会育児部(現福島愛育園)の100周年を記念して創設された。

 行政と高齢者つなぐ民生委員

 若松保子さんの話 周りの人のことがよく気になり、話すことも好きな性格。民生委員は自分の性に合っていたのだと思う。賞は身に余る光栄。活動を支えてくれた夫に感謝している。
 民生委員の役目は高齢1人世帯や生活保護を受けている人の家を定期的に回り、生活に問題があれば行政につなぐこと。生活保護は特に人の繊細な部分に触れるので、相手との距離感を丁寧に測りながら接することを気にかけていた。地域の人から顔を覚えられると、名前を呼んでくれた。これがうれしく、毎日の生きる活力になっている。

 障害者と交流通して生活支援

 斎藤信子会長の話 環境や人間関係に悩みを抱える人に寄り添いたい人が集まった団体。難しさはあるが、ほとんどの会員が10年以上のベテラン。「だめだよ」ではなく、「やってみよう」という声掛けをしている。体を動かしたり、悩みを聞いたりする中で利用者の安心した表情や笑顔が見られた時はうれしい。
 受賞は予想外だったが、利用者と一緒に活動することが私たちの活力になっている。「利用者が気負わない、自然体でいられる場所」を目指して、今後も自分たちの出来る範囲で利用者のサポートをしていきたい。