「八丁目城跡」観光資源に... 福島・松川地区住民が整備組織設立

 
福島市松川町中心部に面し、標高約250メートルの丘陵に築かれた八丁目城の跡を望む

 福島市松川町にある戦国時代の山城跡「八丁目城跡」を活用した観光振興と地域活性化の取り組みが始まる。地域住民が24日に同市松川学習センターで「八丁目城跡周辺整備協議会」の設立総会を開き、八丁目城跡の整備や観光資源化などに向けた事業推進を決めた。

 八丁目城は16世紀、伊達稙宗(陸奥守護)の支城として築かれた。伊達氏やその家臣などの支配を経て、1590(天正18)年に豊臣秀吉の奥羽仕置で破却された。現在でも多くの城構えが残っており、住民有志が八丁目城跡の活用に向けて検討を重ねてきた。

 本年度事業計画では、八丁目城跡が見学できる散策路整備や、各団体の活動の調整、実態調査を通して整備方針を協議するなどし、周辺環境を整える。また使用されていない旧まつかわ西幼稚園舎の利用促進に向け、現状の確認や市と修繕の協議も進める。

 役員選出で会長に選ばれた丹野義明さん(松川・町づくり委員会21役員)は「今、何もしなければ松川町が忘れられてしまうのではないかという危機感がある。八丁目城跡を通したまちづくりを進め、子どもたちに歴史や文化を残したい」とあいさつした。