風力発電メンテナンス技術認証へ いわき市、22年度中に新制度

 

 いわき市は、風力発電設備をメンテナンスする事業への地元企業参入を促すため、必要な知識や技術を習得した技術者を認証する制度を新設する。本年度中に制度の具体化を進め、来年度中に本格運用を始める方針。同制度の創設は国内初で、全国的に風力発電整備が進む中、メンテナンス部門で新たな地場産業化を目指す。

 市が29日に発表した。市は、全国的に整備が進む風力発電は成長産業にあると着目。発電施設は設置後に定期的に検査を受ける義務があり、市は継続的な需要が見込めるとして、関連産業の地場産業化を検討してきた。

 発電設備を扱う際は各種資格が必要となるが、メンテナンス技術を保証する証明制度はなかった。認証制度は、技術者に対して市が"お墨付き"を与えるもので、発電事業者が検査業者を選択する際の目安としたい考えだ。現段階では、市内に拠点を置く風力発電施設メンテナンスの「北拓」(北海道旭川市)の研修センターで希望する技術者が講習を受け、試験を受ける形を想定。試験内容は東大先端科学技術研究センターなどの助言を受けて作成する予定で、認証は日本風力発電メンテナンス技術協会などによる委員会が行う。

 風力発電を巡っては、いわき市では遠野、三和、田人の各地区、福島県内では浪江町、葛尾村などで整備計画が進む。市の担当者は「民間資格になるが、技術証明の手段として市内企業の参入につながってほしい」と期待を寄せる。