おかえり、はくちょう丸 猪苗代湖で1年半ぶり運航再開

 
運航を再開した遊覧船「はくちょう丸」を見送る渡部社長 =29日午前、猪苗代町

 猪苗代湖のシンボルとして長年親しまれながら、運営会社が廃業し、一時廃船の危機にひんした観光遊覧船「はくちょう丸」が29日、新会社の下、1年半ぶりに運航を再開した。第1便には約50人が乗船し、乗客は「復活してくれてうれしい。最高の遊覧だった」と喜びの声を上げた。

 新型コロナウイルス禍で乗客が減り、昨年6月に運営会社が廃業したが、地元企業などが出資して新たな運営会社「猪苗代観光船」を設立し、インターネットで資金を募るクラウドファンディングでの資金確保を経て再開にこぎ着けた。

 猪苗代町の桟橋では、新会社の渡部英一社長が見送り、「やっと再スタートすることができて感無量。遊覧船復活のために力を尽くしてくれた全ての人たちに感謝の気持ちでいっぱい」と話した。再開初日は3便を運航し、計約100人が乗船した。第1便に乗船した自営業小檜山陽子さん(47)=いわき市=は「山の紅葉やきらきら輝く湖面がきれいで、久々に乗れて感激した。次は冬の景色を楽しみにしている」と話した。

 もう一つの遊覧船「かめ丸」は年内の運航再開を目指している。運航は当面の間、毎週金、土、日曜日と祝日のみ。午前10時、午後1時、同3時の1日3便。35分間の遊覧で料金は一般1500円、子ども750円。天候次第で休航することもある。