未知の中盤戦、互角 いわきで竜王戦第3局開始、両者とも長考

 
対局する豊島竜王(右)と藤井三冠

 第34期竜王戦7番勝負第3局は30日、いわき市のいわき湯本温泉にある「新つた」で始まった。豊島将之竜王(31)と藤井聡太三冠(19)が盤上で熱戦を繰り広げ、豊島竜王が46手目を封じて初日を終えた。対局は31日午前9時に再開する。同日午前10時30分からは大盤解説会が開かれる。読売新聞社、日本将棋連盟の主催、いわき市、福島民友新聞社、日本将棋連盟県支部連合会などで組織する実行委員会の共催、野村ホールディングスの特別協賛、東急グループ、UACJ、旭化成ホームズ、あんしん財団、日本中央競馬会の協賛。

 3連覇を狙う豊島竜王に対し、最年少四冠を目指す藤井三冠が2連勝して迎えた第3局は午前9時、立会人の屋敷伸之九段や中川俊哉福島民友新聞社社長、内田広之いわき市長、武蔵正憲日本将棋連盟県支部連合会長らが見守る中、戦いの火ぶたが切られた。

 先手藤井三冠が初手に2六歩、後手豊島竜王が8四歩を指した。藤井三冠が角換わりに誘導し、豊島竜王が早繰り銀で激しい中盤戦を展開し、互角の戦いを見せた。

 昼食以降に両者が進めた手数は合わせて8手。長考に長考が続く、スローペースの中盤戦となった。昼食前は前例のある展開。互いに手順を確認しながら駒を進めた。

 藤井三冠が3手目に角道を開ける7六歩を選択し、第1、2局で続いた戦型「相掛かり」ではない「角換わり」を選択した。

 昼食後の38手目、1時間41分の長考を経て豊島竜王が前例のない4五銀を指す。ここから未知の中盤戦となった。藤井三冠も1時間45分の長考の末、2四歩と突いた。

 豊島竜王は予定の午後6時を22分過ぎて46手目を封じた。大盤解説の伊藤真吾六段は「封じ手の本命は3三金。4六歩もあり得る」と予想した。

 新聞解説の佐々木慎七段は「どちらも大崩れすることなく、互角の戦い。互いに長考し苦しんだ中、激しい戦いを見せた。このままきわどい均衡を保ったまま終盤にいくだろう」と分析した。