「廃炉の安全管理」議論 フォーラム最終日、国内外の専門家ら

 
廃炉の安全性について意見を交わしたパネル討論

 東京電力福島第1原発の廃炉を学ぶ「第5回福島第1廃炉国際フォーラム」は1日、いわき市で最終日を迎えた。「技術専門家と考える1F廃炉」をテーマに第1原発の廃炉作業を進める上での安全管理について、東電の担当者や有識者、海外の専門家が議論を交わした。

 パネル討論では、フランスや英国、米国で原発廃炉や核物質の規制に取り組む専門家がオンラインで各国の取り組みを紹介した。

 このうち英国で原発廃止に取り組むドーンレイサイト復旧会社のバリー・クランさんは、廃炉作業について「必ず想定外の事態が起きる。まず立ち止まって評価することが重要で第1原発も同様だ」と指摘した。

 また、東電福島第1廃炉推進カンパニーの田南達也バイスプレジデントは「ここまでは許容できるという範囲を決めることが大事。判断基準を明確に定めて進めていきたい」と述べた。

 フォーラムでは、会場から原発処理水の海洋放出を巡る行程について質問が出た。原子力規制庁の金子修一長官官房緊急事態対策監は「実施計画で基準がクリアされれば法令に従って進むことになる」と答えた。

 最後に、独立原子力コンサルタントのマイク・ウェイトマンさんは「第1原発の廃炉で実践されている安全への配慮について共有できたと思う」と総括した。