難関「JRA競馬学校」に合格、福島の高1生 憧れの騎手へ一歩

 
JRA競馬学校騎手課程に合格した遠藤さん=10月24日、福島競馬場

 福島東稜高馬術部の遠藤汰月(たつき)さん(15)=1年、福島市=は10月、難関のJRA競馬学校騎手課程に合格した。高校中退して来春入学し、憧れの騎手に向けて学校生活をスタートさせる。遠藤さんは「デビューを目指して頑張りたい。有馬記念を勝てる騎手になりたい」と意気込んでいる。

 遠藤さんが合格した騎手課程41期には166人が受験し、合格者はわずか9人で、その一人となった。今回が2度目の受験で、昨年は最終2次試験で惜しくも不合格となっていただけに喜びも大きかった。

 吉報を知った時は「本当かと信じられない気持ちだった」と振り返り、両親や友人からの祝福を受けて実感が湧いてきたという。「うれしかった。でも同じぐらい頑張らなきゃいけないと思った」と話す。

 この1年間は、試験合格を目指し、馬術部のある福島東稜高に進学。今年7月下旬には馬術部の主力として初めて全国高校総体(インターハイ)に出場した。「初めて乗る馬の難しさ、大会本番の緊張感を経験できたことは試験にも生きた」と振り返り、1年間の努力の成果に胸を張る。

 騎手を目指すきっかけは、母千恵子さんの勧めで小学5年生の時に入団した福島乗馬スポーツ少年団での活動だった。「馬に乗った時に見える景色や馬と共に走る楽しさが格別だった」。すぐに魅了された。それまでは関心が高くなかった騎手の姿が輝いて見え、憧れを抱くようになった。

 所属する馬術部では、主力であり、明るい性格からムードメーカー的な存在だ。本多貴洋顧問は「対応力や柔軟性がある騎乗をする選手。部にとっては痛手だが、夢に向かって頑張ってほしい」と背中を押す。

 遠藤さんには忘れられない光景がある。両親と観戦した2018年の有馬記念で優勝し、来場者から歓声と称賛を受ける池添謙一騎手と競走馬のブラストワンピースだ。「皆から愛されるような騎手も目標」。夢に向かって新たな一歩踏み出す。