「全国山城サミット」桑折大会が閉幕、歴史トークでファンを魅了

 
桑折西山城跡本丸でサミット宣言し、さらなる魅力発信を誓った関係者ら

 山城の魅力や保全の大切さをオンライン配信で伝える「第28回全国山城サミット桑折大会」は10月31日、最終日を迎え、桑折町の桑折西山城跡でサミット宣言を行い、閉幕した。ゲストの城郭考古学者の千田嘉博(よしひろ)さん(奈良大文学部教授)と落語家春風亭昇太さんが山城・歴史トークで視聴する歴史ファンを楽しませた。

 千田さんは桑折西山城跡本丸に政治の場になったとみられる建物跡が残されていることに触れ「政治・軍事・生活の場を統合した当時最先端の山城だった」と解説した。「最近は歴史好き、お城好きの若い方が増えていてうれしい。新型コロナが落ち着いたらぜひ桑折町に来てもらいたい」とも語った。

 桑折西山城跡を歩いた昇太さんは「きれいに整備してくれたおかげで土の要塞(ようさい)だったことが今でも分かる。お城を訪れる際は地下足袋を履くのがお勧め」と語った。町内の児童が城跡の歴史を学習している姿にも触れ「子どもたちが地元の歴史を学ぶことはとても重要。これからも続けてもらいたい」と話した。

 2人と親交のある乃木坂46の山崎怜奈さんが「全国の皆さまに歴史の面白さや楽しさを知ってもらえるよう、私も山城の魅力を伝えたい」とビデオメッセージを届けた。トーク終了後は武将隊らと城跡に集合し、第28回全国山城サミット連絡協議会長の高橋宣博町長が「山城の保存、整備、活用、地域交流のために絶え間ない努力を続けることを誓う」とサミット宣言した。

 サミットは全国山城サミット連絡協議会に加盟する全国の自治体で行われており、県内では初開催だった。当初は来場者を迎えてのイベントを予定していたが、感染症対策のため、動画配信に切り替えた。

 成功祈念してライトアップ
 町はサミット開催に合わせて10月29、30の両日、町内の桑折西山城跡本丸、国指定重要文化財「旧伊達郡役所」、県指定天然記念物「万正寺の大カヤ」で限定ライトアップを行った。