秋の葛尾「幽玄の舞」 紅葉に包まれた特設能舞台、観客を魅了

 
紅葉に包まれた特設舞台で上演された能「経政」

 葛尾むらづくり公社などが企画した地域振興イベント「葛尾大尽(だいじん)屋敷 能・狂言」は3日、葛尾村の葛尾大尽屋敷跡公園で行われた。秋晴れの下、紅葉に包まれた特設の能舞台で幽玄の舞が披露され、集まった観客を魅了した。

 江戸時代の葛尾村では、「葛尾大尽」と呼ばれた豪商・松本一族が栄華を誇っていた。その屋敷では、能や狂言が行われていたという逸話が残されてきた。2019年9月、地域の有志がこの話を地域おこしに役立てようと、屋敷跡で160年ぶりに一夜限りの能・狂言を復活させていた。

 今回は、19年の復活から2年ぶりの開催で、全国各地の能楽師と狂言師を招いて実施した。舞台では能「経政(つねまさ)」や狂言「盆山(ぼんさん)」などが上演され、村内外の約240人が伝統芸能を楽しんだ。