「言葉だけでは伝えきれない」 対談で絵本作家松本春野さん

 
絵本への思いを語る松本さん

 双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で3日に行われた絵本作家らによる特別対談。福島民友新聞社が販売する絵本「ぼくのうまれたところ、ふくしま」を手掛けた絵本作家松本春野さんは本県を題材にした絵本への思いや制作の経緯などを語った。

 松本さんは過去にも「ふくしまからきた子」など本県の震災に焦点を当てた絵本を出版してきた。「震災を体験した子どもたちの心の動きなどを残そうと思い、絵本を描き始めた」と振り返った。また松本さんは「震災を含め、答えがない難しい事実を伝えるとき、言葉だけでは伝え切れないときがある。読む人によってさまざまな解釈が生まれる絵本は、子どもたちに伝えていくのに適した媒体だ」と語った。

 対談を聞いたいわき市の教員佐藤佑樹さん(25)は「震災を知らない世代にいかに記憶を伝えていくかが課題。絵本を使ったコミュニケーションで震災を伝えていければ」と話した。