事業承継とM&A解説 東邦銀行がオンラインセミナー

 
事業承継やM&Aの重要性について意見を交わす佐藤頭取(左)と三宅社長

 事業承継や企業の合併・買収(M&A)に関するセミナーが5日、オンライン形式で開かれた。東邦銀行の佐藤稔頭取と日本M&Aセンター(東京都)の三宅卓社長が収録動画の対談を通じて、経営者の高齢化や後継者不足といった課題、企業のマッチング支援などの取り組みを紹介した。

 佐藤頭取は県内の経営者の約6割が60代以上、後継者不在の割合が64.1%に上るデータを示し、「親族内での事業承継が難しくなっており、M&Aが果たす役割は大きい」と述べた。

 三宅社長は2030年までに県内で約1万5000社が廃業する恐れがあることを指摘。「深刻なのは黒字廃業。福島のおいしいもの、文化、技術がなくなってしまう」と警鐘を鳴らした。

 2人は地域に密着した東邦銀行と、専門知識や全国的なネットワークを持つ日本M&Aセンターの強みを挙げ、連携強化による事業承継問題の解決を誓った。

 M&Aの同行への相談件数は2020年度に183件となり、18年度と比べほぼ倍増した。新型コロナウイルスの影響もあり、ニーズが高まっている。

 セミナーは両社の共催で約4500人が参加した。対談のほか、買収戦略や業界別の再編などに関する30種類の講演を提供した。