ベルグ福島が川俣に新施設 2月稼働予定、野菜苗ワクチン開発へ

 
協定書を取り交わす藤原町長(左)と中越社長(左から2人目)

 野菜苗の生産を手掛けるベルグ福島(川俣町)は川俣町の川俣西部工業団地に、病気に強い新たな植物ワクチンの研究開発を行う施設を建設する。町と同社は5日、町役場で企業立地に関する協定を結んだ。

 同社によると、野菜苗に植物ワクチンを吹き付けることで葉枯れや果実の奇形などの原因となるウイルスやカビを防ぎ、野菜の品質や収量の低下を防止できるという。研究施設やビニールハウスなどを整備する計画で、植物用ワクチンの開発・製造を手掛ける微生物化学研究所(京都府)と共同開発し、さまざまな農作物の病気に対応できるワクチンやワクチン接種苗を量産する。

 現在のワクチン接種苗の生産数は年間50万本。2023年に70万本、28年には200万本強を目指す。ワクチンはキュウリやカボチャの苗への接種を想定しており、今後、品目を増やしていく。総事業費は約2億円で、県の地域復興実用化開発等促進事業費補助金を活用した。来年2月末の稼働開始予定。新たに30人の雇用を予定している。

 ベルグ福島は育苗大手ベルグアース(愛媛県宇和島市)の子会社で、14年3月に川俣町の羽田工業団地に設立。東日本全域に野菜苗やワクチン接種苗を年間計700万本出荷している。

 協定書調印式で、藤原一二町長が「新たな雇用や農業振興を通じた町の活性化に期待したい」、中越孝憲社長が「ワクチン接種苗生産の東日本の拠点として新たな一歩を踏み出した。今後も町の発展に貢献していきたい」と述べた。ベルグアースの山口一彦社長、微生物化学研究所の大西徹常務らが同席した。