県内の隠れた才能発掘、200点出品 二本松で「もったいない美術館」

 
「街角にアートが飾られた楽しいまちをつくる一歩になれば」と語る五輪さん

 二本松市や県内を中心に活躍する芸術家らの作品を紹介する「もったいない美術館」は5日、同市の市民交流センターで始まった。主催した街角の数学主宰の五輪(ごわ)教一(きょういち)さん(67)=二本松市=は「地元にも素晴らしい作家がいるのに、あまり知られていない。そんなもったいないことはない」と来場を呼び掛ける。7日まで。

 五輪さんは元高校の数学教師。江戸から明治時代に生み出された日本独特の数学「和算」を復興させようと、神社に掲げられた算額の復元に取り組む。算額は氏子も存在を知らないことが多く、五輪さんは「分かっていれば子どもたちの誇りになり、数学に親しむきっかけになるのに」と嘆く。

 算額の調査が縁となり矢祭町で昨年、初めて「もったいない美術館」と称して、楽しんで数学を学べる立体手作り・数理教材工作などを展示した。

 今回は「もったいない」の着眼点を、才能がありながら地元に隠れた作家に変えて開催した。

 二本松市在住、出身の作家をはじめ、街角の数学の協力者ら14人が趣旨に賛同して出品。絵画や陶芸、折り紙、会津木綿を使った手作りバッグをはじめ、幾何学的なデザインの木工細工やからくり箱など約200点が展示されている。

 「人が楽しんで散歩したくなるようなすてきな街をつくりたい」と夢を語る五輪さん。「街の角々に住民が創作したアートだったり菊花だったりが飾られていれば、人は足を運びたくなるはず。美術館がそんな一歩になれば」と話した。

      ◇

 もったいない美術館は入場無料。開館は午前9時で、閉館は6日が午後5時、7日が同3時。問い合わせは五輪さん(電話0243・22・5956か090・2970・2444)へ。