「平常心」を胸に警察犬育成 会津若松・佐藤さんに県警が感謝状

 
県警本部長感謝状を受けた佐藤さん

 高校生のころ、女性警察官と警察犬が力を合わせて事件を解決するテレビドラマに魅せられた。それから約40年。会津若松市の捜査嘱託犬の指導手佐藤聖美さん(55)は、警察犬を育てる訓練士として過ごす。20年以上にわたる活動が評価され、県警本部長感謝状を受け「あっという間だった」と振り返る。

 佐藤さんは会津若松市出身。高校を卒業して都内で会社員として働いた後、警察犬の訓練所で見習いとして学び、訓練士の資格を取得した。これまでに7頭の警察犬を育ててきた。

 警察犬は、殺人や強盗など凶悪事件の捜査や行方不明者の捜索などで警察官の捜査を手伝う。

 これまでの出動では山中など悪条件もあった。常に心掛けているのは「平常心」。出動の際は、自分の緊張が伝わらないようにしてきた。

 犬の鼻は、においをかぎ分ける能力が人間の数千倍から1万倍とされ、人間には分からないにおいを察知することができる。「鼻の捜査官」ともいわれ、佐藤さんは、犬の能力が一番発揮されるように気を遣う。

 一番のやりがいは「犬の喜ぶ顔が見られた時と、自分の気持ちが犬に伝わった時」。犬との信頼関係を着実に築きながら、有事に備えて訓練に励んでいる。