今こそ「二宮尊徳の教え」 南相馬で歴史文化講演会

 
二宮尊徳の教えと人物像について意見を交わす(左から)合田氏、村井氏、森氏=6日午後、南相馬市鹿島区

 日本や地域の歴史を学び、今に生かす「歴史文化講演会in南相馬~報徳の教え」が6日、南相馬市の鹿島生涯学習センターで開かれた。江戸時代後期の農政家二宮尊徳をテーマにしたパネルトークで登壇者は、尊徳の教えに基づき荒廃した農村を立て直すため奥州中村藩で実践された政策「報徳仕法」を現代社会で生かすべきだと強調した。

 映画「二宮金次郎」で主演を務めた俳優の合田雅吏氏、俳優・タレントの村井美樹氏、南相馬市博物館の森晃洋学芸員が登壇した。森氏は尊徳の高弟・富田高慶の指導の下、奥州中村藩で報徳仕法が実践されたと紹介。村井氏は報徳仕法のうち節約しながらやりくりする「分度」や、余剰が出た場合、困っている人に譲る「推譲」に触れ「分度や推譲はSDGs(持続可能な開発目標)の考え方につながる」と述べた。

 村井氏は尊徳の人物像についても語り「合理的、実践的な人で、膨大なデータに基づき、計画を立てて実行する行動力のある人だった」と推察。合田氏は映画で感じた尊徳の人柄を「土に生きた革命家」と語った。

 約230人が来場した。渋沢史料館の井上潤館長が渋沢栄一と尊徳について講演。漢字文化振興協会長で水戸徳川家15代当主の徳川斉正氏は「論語と二宮尊徳」、徳川記念財団理事長で徳川宗家18代当主長男の徳川家広氏は「徳川幕府と二宮尊徳」の題で語った。

 福島民友新聞社と漢字文化振興協会、徳川記念財団の主催、南相馬市教委の共催、あぶくま信用金庫と東京海上日動火災保険の協賛、県、読売新聞東京本社福島支局、福島中央テレビ、ふくしまFMの後援。