「震災教訓、コロナに生かす」 辰巳琢郎さんと伝承館館長対談

 
辰巳琢郎さんと館長対談

 東日本大震災・原子力災害伝承館は6日、双葉町の同館で震災風化防止イベント「あの日からの経験をふくしまの未来へ」を開いた。あったかふくしま観光交流大使で俳優の辰巳琢郎さんと高村昇館長が「3・11の経験とこれからの地域づくり」をテーマに対談し、震災の教訓について語った。

 辰巳さんは原発事故後の本県とコロナ禍で置かれている世界の状況が似ているとし「見えない相手とどう闘うか、何を信じるか。考えるたびに福島のことを思い出した。みんな福島の経験で学んだはずだったのに」と述べた。高村館長は「まさにそういった教訓を発信するのが伝承館の役割。地震、津波、原発事故による複合災害の教訓は、感染症や気候変動などの問題にも応用できる」と指摘した。

 また、今後の地域づくりに関して、高村館長が川内村など浜通りでワイン造りが始まっていることを紹介。ワイン通として知られる辰巳さんは「ワインは地域の色や風土を表す。ワインを通じたツアーを企画したい」と語った。

 このほか、相双地方の若手起業家とふたば未来学園高の生徒が「相双地区だからできること」をテーマに意見を交わした。防災体験フェスや施設周辺を巡るツアーも行われた。