古里再生へ決意 双葉郡初、浪江でふくしま植樹祭

 
クロマツの苗木を植樹するなみえ創成小緑の少年団の児童ら=7日、浪江町請戸

 第69回全国植樹祭の開催理念を引き継ぐ「第4回ふくしま植樹祭」は7日、東日本大震災の津波被害を受けた浪江町請戸の海岸防災林で開かれた。参加者は植樹しながら、古里再生と緑豊かな県土を次世代に引き継ぐ決意を新たにした。双葉郡での開催は初めて。昨年は台風の影響で中止となり、2年ぶりの開催となった。

 植樹会場となったのは、震災遺構として10月開館した「請戸小」の近く。新型コロナウイルス対策のため県内在住者に限り、約1000人が参加した。汗ばむ陽気の中、参加者たちは沿岸の約1.3ヘクタールに、潮風に強いとされるクロマツの苗木計8200本を植えた。

 植樹には、なみえ創成小緑の少年団の5人も参加。同校で唯一の6年生の戸川景斗君(12)は植樹祭を機に、父親から津波被害のことを改めて教わったといい、「大きく育って、空まで高く伸びてほしい」との願いを込めて苗木を植えた。

 開会式では、内堀雅雄知事が「『未来へつなぐ希望の森林(もり)づくり』の思いを一つにしたい」とあいさつ。吉田数博浪江町長は「美しい古里を、未来を生きる浪江の子どもたちに末永く継承していく」と決意を語った。

 植樹祭では2017(平成29)年度ミス日本みどりの女神の野中葵さん(須賀川市出身)、21年度の女神の小林優希さんも参加者と一緒に活動した。森林再生事業「ABMORI」を主宰する歌舞伎俳優の市川海老蔵さんがスーパーバイザーを務め、メッセージ動画を寄せた。福島民友新聞社から菊池克彦常務が出席した。

 ふくしま植樹祭は、浪江町、県森林・林業・緑化協会、福島民友新聞社などでつくる実行委員会の主催。